Sekilala&Zowie

No one is free, even the birds are chained to the sky.


111222 シンポジウム(第一部/前半)「検察、世論、冤罪 Ⅲ」~八木啓代氏・森ゆうこ議員・郷原信郎弁護士・山下幸夫弁護士、発言要旨一部

111222 シンポジウム「検察、世論、冤罪 Ⅲ」(第一部/前半)【IWJ録画配信】
IWJ(SOTA)1a名称未設定

総合司会: 江下雅之(明治大学情報コミュニケーション学部教授)
司会:   岩上安身(フリージャーナリスト)
パネリスト:森ゆうこ議員(民主党参議院議員・文部科学省副大臣)
      郷原信郎(名城大学教授・弁護士・「検察の在り方検討会議」委員)
      山下幸夫(弁護士・元最高検察庁アドバイザー)
      市川 寛(弁護士・元検事)
      山口一臣(週刊朝日前編集長)
      八木啓代(「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表)


≪一部要約≫

八木啓代氏http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/
「村木さんの郵便不正事件がきっかけで『健全な法治国家のために声をあげる市民の会』を立ち上げたが、前田恒彦元検事がFDという証拠を改竄したという衝撃的な事件が明らかになり驚いた。しかも検察庁は証拠隠滅罪という軽い罪で起訴した。どちらかというと身内の犯罪をかばったという意味合いが強い。つまり、村木さんの冤罪、無実の証拠であるFDの改竄を薄々気づいていながら証拠隠滅罪という軽い罪で起訴するのは違うのではないかと。そういう事で私たちは昨年の11月1日に特別公務員職権乱用罪で刑事告発した。これは12月24日に検察庁から不起訴になったが、ある程度予想していた。それは身内の罪を厳しく問う事はないだろうという事と、特別公務員職権乱用罪に問われると、捜査の過程から組織的な犯罪だったのではないかということが明るみになるので、それは検察として好ましくない。そこで年明けに検察審査会に申し立てをした。
この検察審査会は本来、検察(警察)というのは非常に強い起訴権限を行使できるが逆に検察がもみ消すあるいは不起訴にしたものを誰も起訴することが出来ないので、その検察を審査する組織であるという認識のもとにこれに申し立てた。
しかしこの検察審査会の問題は小沢氏が(検審による)二度の強制起訴という陸山会事件があるけれど、あれは特殊な例だという事で、あえて申し立てをした。が、約1カ月後に不起訴相当という議決が来た。つまり前田検事を証拠隠滅罪のみで起訴し、特別公務員職権乱用罪にはあたらないと検察審査会が決めたということ。その議決書を見て非常に驚いた。その議決書は、昨年12月24日に出された最高検察庁が行なったFD改竄の調査報告を殆どコピーペーストしたような内容だった。前田検事は確かに証拠は改竄したが、前田検事は他の供述調書の信用性が高いからそれだけで十分村木さんが有罪になると思っていたので、FDの改竄はやったけれどそんなたいしたことだと思っていなかったという驚くべき内容。供述調書を取った前田検事自体が供述調書を信頼しきっていたと。実際の村木さんの公判ではその供述調書が殆どでっちあげだったということが裁判で明らかになって村木さんが無罪になっているにもかかわらず、その供述調書を取った前田自身がその供述調書の内容を信頼しきっていて村木さんが有罪になると確信していたからこそどうでもいいこととしてFDをちょっといじっちゃったというのが最高検の報告書、それと全く同じ議決理由で検察審査会が不起訴相当という信じられないほど検察にものすごく甘い裁量だった。我々はそのことに驚愕し、いったい検察審査会というのは何なのか?と。私たちは検察審査会というのは検察を審査する会だと思っていたが、実は検察を補完する組織になっていたのではないかという驚きだった。それで、今までどんな議論が行われたのかということで開示請求を出した。2か月かかり送られてきた書類がこれ(黒塗り)。400枚ぐらいあるが全てこのような感じ。2カ月かけて塗っていたのかという(←皮肉)これが簡単な今までのあらまし」

森ゆうこ副大臣 資料サイトhttp://my-dream.air-nifty.com/siryou/
「黒塗りなら私も持っている(笑)これは小沢さんのほうのものだが私の資料サイトに全部アップしている。今回の15日、小沢元代表の裁判の公判において、田代検事の検察審査会に提出された捜査報告書がねつ造であったということが分かった。これはFD改ざんと同様で、捜査する側が証拠そのものを改ざんするという事は国民誰でもが何の罪を犯していないのに罪人にされてしまうということで、そのことが改めて分かった。
それと、この間、検察審査会の調査で報告してきたが、実は検察審査会法第41条6の2項によれば、検察審査会は議決をする前に捜査を担当した検事に対しその捜査をした報告・説明をさせなければならないと。検察審査会に担当検事を呼んで、どのように捜査が行われたのかということについて説明をさせなければならないと法律で規定されているのだが、しかし私の調査の結果ではその当時の担当検事である東京地検副部長の斉藤氏が東京第5検察審査会にその捜査の説明に行ったのは、起訴議決の行なわれた9月14日の後のことだった。9月14日の前に行き説明しそのうえで起訴議決をしなければならないのだが、行ったのは起訴議決が行われた後の9月末だったという関係者の目撃証言がある。そういう推論が裏付けられた。予定になかった9月14日に慌てて検察審査会が起訴議決をしたのは、皆さんご存じのように、その日は民主党の代表選挙の投票日であり、あの代表選挙で小沢さんが勝つ可能性があったが、それを阻止するために行なわれていたのではないかというふうな疑いがもたれているが、そうしたことの裏付けではないかと強く感じた。
まず、立法府、行政府、司法という三権分立があるが、これは権力の分散により互いにチェックし合い権力の乱用を防ぎ、そのことによって国民の権利と人権を守るために三権分立があると言われているが、検察審査会の位置付けはそのどこにも属さない全く独立した機関であると。誰も監督権限を持たない。その検察審査会が行なった議決によって強制的に市民が起訴されるがその結果については誰も責任を負わない。しかも、検察審査会の審査員はくじ引きによって選ばれた市民であり、誰が選ばれたのかは黒塗りで開示されない。審査がどのように行われたのか。驚くべきことに議事録も取っていない。このような様々な問題がある。
検察審査会という組織そのものに危うさがあるが、くじ引きをするソフトに関しても、そのソフトに6000万円もかけたにもかかわらず、裁判員の名簿と同じように作られていくわけだが、途中で改竄をしても証拠が残らない。だから自分たちが適当に検察審査員を選出することが出来る欠陥ソフトだという事が調査の結果、判明した。
そして、小沢さんを起訴議決した検察審査員の平均年齢が第1回目、第2回目が全く別々の11人であるにもかかわらず、11人の平均年齢が34.55歳と、小数点以下第二位まで全く同じ平均年齢だった。しかもそれ自体も確率的にあり得ないのだが、その平均年齢の計算を間違えたと。本当は11人の人数を足し11で割るところ、10人分の年齢を足して11で割ったので間違えたという検察審査会事務局の説明があり、たった11人の平均年齢を出すために3回発表の訂正をした。もうそのこと自体で怪しいというべきだけれども、これを多くの議員が指摘したにもかかわらず不問に付され、先ほど言ったように検察審査会法に違反しているようなこともあった。
更には、この黒塗りの出席簿のマーカー部分を外す努力をした結果分かったことは、9月14日に起訴議決した人と10月4日の起訴議決にサインをした人を同じ人にする為に、当日の欠席者の代わりの補助員、補欠の審査員を選ぶために行なったくじ引きが不当なものであったという、あってはならない事までも分かった。1から10まで全部でたらめ。しかも起訴議決の最大の原因になった捜査報告書がそもそもねつ造をされていたという、本当にとんでもない事件。あともう少しで謎が解けるが、謎が解けるまでもなく、そもそもこの起訴議決が無効であることが断言できると思う」

岩上安身氏(司会)
「これまでもそのたびにインタビューさせていただきUSTで中継してきたが、こうしてまとめて聞くと圧巻。検察審査会が1から10まででたらめだという事がよく分かった」
「12月15日に開かれた公判、田代検事の証人尋問が行われたが、この人は去年、石川知裕議員の保釈後の再聴取を行なった担当検事。そのあと、石川さんが供述していない内容を報告書に書いた。それは“ヤクザの手下が親分を守るため嘘をつくのと同じようなことをしたら選挙民を裏切ることになりますよ”という、非常にメディアがあちこちで引用したキャッチコピーのような言葉、こういう文言を付けくわえて報告書をでっちあげた。

“「私が『小沢先生は一切関係ありません』と言い張ったら、検事から、『あなたは11万人以上の選挙民に支持されて国会議員になったんでしょ。小沢一郎の秘書という理由ではなく、石川知裕に期待して国政に送り出したはずです。それなのに、ヤクザの手下が親分を守るためにウソをつくのと同じようなことをしたら、選挙民を裏切ることになりますよ。』と言われたんですよね。これは結構効いたんですよ。堪えきれなくなって、小沢先生に報告し、了承も得ましたって話したんですよね。」”
http://www.comp-c.co.jp/pdf/111219.pdf
「激変する環境、思考停止する組織~郷原信郎が斬る」<Vol.16> 2011.12.19
陸山会事件を「平成の盧溝橋事件」にしてはならない
~虚偽捜査報告書作成事件の捜査・調査に速やかに着手すべき~       より
これがどのような意味を持つのか?これは郷原さんに言わせるととんでもないことだ、大変な事件だと。その重大性について」

郷原信郎弁護士
「先ほど森先生は検察審査会の審査員の選定、審査の仕方に重大な問題があるという指摘だったが、私は検察の捜査、処分と検察審査会の関係という観点から考えた。
そういった観点から、先週明らかになった田代検事の証言で明らかになった事実がいかに大変なニュースかという事。検察審査会はそもそも、というと、検察は公訴権を独占している。その検察の権限に一定の歯止めをかけようというのが検察審査会のそもそも。検察はどんな事件でも検察が起訴、不起訴だと判断すれば起訴、不起訴に出来る権限を基本的には持っていた。そうすると検察が起訴、不起訴にする権限を勝手に自分たちに都合よく使う事があり得る。現にそういう事件が過去に起きた。そこで、検察審査会という組織はもともとあったが、その組織には単に検察の不起訴処分に対しておかしいという権限しかなく、検察のほうで再差をしてまた不起訴だと言えばそれ以上何もなかった。その検察審査会に一定の場合、検察の不起訴処分をひっくり返す権限を与えたというのが、裁判員制度の導入と同時に行なわれた検察審査会法の改正。
 という事は検察審査会に検察の不起訴処分をひっくり返す起訴議決を行う権限を与えたというのは検察の権限に対する抑制のため。検察がみだりにその権限を行使して不当な不起訴にしないような制度。
ところがこの陸山会事件に関しては検察が明らかに西松事件以降、小沢氏を狙い撃ちにする形で捜査していって、小沢氏の起訴を目指していたのだが、さすがにその暴走捜査も検察として起訴できるだけの事実が見つからず最終的に小沢氏は不起訴という結果にならざるを得なかった。その暴走に次ぐ暴走を重ねた末の不起訴の後に、今度は検察の暴走をもう一回蘇らせるような形で小沢氏を起訴する方向に向けて検察審査会が動き始めた。そして、結果的に起訴相当議決が行われ、小沢氏が起訴されてしまったというのがこの陸山会事件。
全く本来の検察審査会の起訴趣旨と全く反対の方向に検察審査会が使われたと。じゃあなぜそうなったのかということに関して、審査員がどうもそういう方向で起こり得るような状態で選ばれたんじゃないかと、そして検察官の説明がきちんと行われなかったんじゃないかという指摘がされたわけだが、先週の田代検事の証言で明らかになったことは、この検察審査会の議決書にも引用された、まさに小沢氏について犯罪が成立すると、起訴すべきだという根拠とされたその石川氏の供述、これが供述調書、そしてそれ以外の、石川氏の供述内容を書いた捜査報告書もあった。それも検察審査会に、検察が処分を決めるまでの捜査資料として提出されていた。その捜査報告書の中に、検察審査会が1回、起訴相当議決を出して、検察がそれに応じて再捜査をしなければいけないが、その再捜査の過程で行なわれた昨年の5月17日の田代検事の、石川知宏議員の取り調べにおいて、石川議員がこういう供述をしたんだということがこの報告書の中に書かれている。それが、本当に石川氏の気持ちとして今まで言っていたことが嘘で、これからお話することが本当だというような経過で本当のことをしゃべったような、そのしゃべった末に小沢さんにちゃんと虚偽記載の件について報告をしたという供述をしたような内容の捜査報告書が作られていた、その報告書が実はその時に全く言ってもいない、その時に全然供述を得てもいないことだという事を田代検事が証言をした。
 という事は、その捜査報告書は全くでっちあげ。言ってもいないことを捜査報告書に書いてその捜査報告書が検察審査会に提出され、それが小沢氏の起訴相当議決の根拠にされた。そのこと自体、まず小沢氏を起訴する方向、検察審査会が起訴相当と判断する方向に検察が動いたということ自体考えられない。
 問題はなぜそのような考えられないことが行なわれたのか。少なくともこの証言の時は、田代検事は勘違いした、混同したと言っている。石川氏が拘留中の1月か2月にそういう話をしていたと。それを5月に取り調べをしたときに話していたことのように勘違いをしたと言っているがそれは絶対にあり得ない。まず、そんな3カ月も前の拘留中にした供述などを3カ月も経ってから作ること自体もあり得ない。しかも聞いたばっかりの話と3か月前に聞いた話を取り違える、混同するなんていう事は全く考えられない。
 という事はこの田代検事の供述は混同したという部分においては偽証。ウソをついているとしか考えられない。それでは本当のことは何なのか?田代検事個人におよそ動機は考えられない。なにか特別の意図があって特別の指示がないとそのようなウソの報告書は絶対に作らない。少なくとも小沢氏起訴を目指して動いていた、でも結局起訴できなかった特捜部の現場が検察審査会に何とかして起訴をさせようとして組織的に動いた問題ではないか。その疑いが相当強いのではないか。そうだとすると、これは、そういう証拠まででっちあげて、証拠もないのに検察の現場のところで一人の政治家に決定的なダメージを与えるために検察審査会の起訴権限まで悪用して基礎を行なわせようとした。その小沢氏の起訴がその後の日本の政治社会にどういう影響を与えたのかということを考えてみると、パッと思い浮かんだのが盧溝橋事件。誰の意図か分からないが何らかの意図的な工作によって軍事衝突が引き起こされた。それがきっかけになって泥沼の日中戦争が引き起こされたと同じで、日本の政治も社会もこの小沢氏の起訴によってきわめて大きな影響を及ぼした。そういったことが一部の検察の現場の組織的な行動によっておこされたのだとすると、これは大変な問題だと思う。
そうした問題を明らかにした田代検事の証人尋問の翌日にあのFDを改竄した前田検事が証人として出廷してきた。この中で出た話が、今度は検察審査会に提出された資料、これは本来検察官の処分が適切であったかどうかを審査してもらう審査会なので、その処分の根拠とされた証拠は全部出さないといけないのは当たり前のこと。ところがこの前田検事が証言したところによると、一部都合の悪いものは抜かれているということを証言した。これはまた本当に驚き。でっち上げの捜査報告書を提出し、逆に本当の証拠、不起訴の根拠となった証拠を抜いて検察審査会に提出する。そこまでして、そこまでの意図で一人の政治家を検察審査会が起訴するという事はとても恐ろしいことが生じている」

山下幸夫弁護士
「実はこの検察審査会改正法施行前から日弁連の中でワーキンググループを作り、私も中心的なメンバーとして検討したりどう対応していくのかということずっと関わってきた。この強制起訴という制度は、これまでは審査会が起訴相当としても検察が再捜査して起訴しなかった歴史がある。
しかし今回、大きな司法制度改革の中でこれがなぜ改正されたかというと、よく分からない。当時の資料を見ても、これがなぜ提案されて改正されたかの経緯がよく分からない。弁護士会が求めたわけではなく、僕らも勉強して初めてびっくりした。表向きは公訴権の行使について健全な市民の感覚をそこに反映させるという理由。でもなぜこれが簡単にできたか?そしてこれが裁判員制度の裏で殆ど表に出ることなく恐らく国会でも議論されることなく改正された。司法制度改革推進本部http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sihou/を政府が作ってそこに色んな人が入って作って、実は法務省の法制審議会を通さず、国会で殆ど議論されることなく通ったものだという経緯が分かった。
弁護士が検察審査会の審査を補助する補助員というのを検察審査会が求めれば一名審査補助員として選ぶと。これは施工前に弁護士会と法務省と最高裁で議論して、東京の3つの弁護士会に推薦依頼を出したら、推薦を受けた弁護士会が適任の人を推薦するという運用を決めてやることにした。なので、強制起訴と補助員、強制起訴された後の指定弁護士という全く新しい形が出来た。
今回、この小沢事件を通してこれは決して良い意味でこれを作ったわけではなく、これを利用しようとして作ったとしか思えないと思っている。これは小沢捜査の段階でかなり言われていたことだが、取り調べ担当検事が、これから不起訴になっても検察審査会で必ず起訴してやるという事を取り調べの時に言っていたという報道があった。郷原さんの言うように本来は考えられないことだが、当時検察内部で言っていたという事は間違いないと思う。そういう意味で、この小沢事件を通してこの制度は決して検察を縛ったり検察を厳しくチェックする制度ではなく、検察を補完する制度だったと改めて痛感している。

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