Sekilala&Zowie

No one is free, even the birds are chained to the sky.


【4.28屈辱の日】BS11INsideOUT「主権回復の日!反発広がる沖縄の声」ゲスト:孫崎享氏・天木直人氏~主権回復の日というブラックジョーク


【4月24日(水)】www.bs11.jp/news/59/
鈴木 哲夫(BS11報道局長)
金子 秀敏(毎日新聞論説委員)
山田 典子
「主権回復の日!反発広がる沖縄の声」
ゲスト:孫崎 享(元外務省国際情報局局長)、天木 直人(元外交官、作家)
サンフランシスコ講和条約発効から61年となる今年、4月28日に政府主催で開かれる
「主権回復の日」の記念式典。
しかし、この日は米国の占領が終わった日であると同時に沖縄、奄美、小笠原が
本土から切り離されて米国の統治下に置かれたため、沖縄では「屈辱の日」と呼んでいる。
沖縄はその後20年に及ぶ米国統治を経て、72年5月15日に本土復帰を果たした。
今に至る米軍基地の過度な集中とそれに対する沖縄の怒りの原点を探る。

以下、文字起こし↓


    


ブログランキング参加中⇒にほんブログ村 政治ブログへ にほんブログ村 政治ブログへ
BS11主権回復の日 反発広がる沖縄の声


BS11鈴木「今日のテーマ『主権回復の日』に行きたいんですけども、孫崎さん、これそもそも主権回復の日っていうのは、なんなんですか?」

孫崎享氏「私はこれはブラックジョークだと思ったんですよね。一瞬。あまりにもひどすぎる。というのは、形式的には独立しましたよ。だけど、実質的には、軍事で見ると、対米従属を決めた日みたいなもんですよ」

鈴木「はーあはーはーはーはー。この主権回復の日が?」

孫崎「はい。それは後でゆっくり。結局、日米安保であるとか、それから米軍を規定した最初は行政協定。そのあと地位協定になりますけども、これを見たら、とても独立国が他の国の軍隊に与えるような条件じゃないと。もう主権といえるような状況じゃないと思いますね。

それは、米国のしかるべき、例えばブレジンスキーとか、こういうような人たちがそう思ってるでしょ。完全に主権を持って自分で独自に安全保障と外交をやっている国とは、米国の安全保障の関係者はなんにも思っていない。それを日本が主権を回復した日ってお祝いしようって言うんだから、何考えてんだろうと」

鈴木「そ、そのー、おっしゃるようにそうだとすれば、なぜこれを政府はやろうとしたんですか?」

孫崎「結局、私、最近少し国民にがっかりしてるところがあるんですね。例えば原発。あるいはTPP。本質を見れば厳しいことはわかるんですよね。だけど、あえて本質を見ないで、この権力の中枢に擦り寄ってる。だから、この主権回復の日っていうようなものも、あるいは憲法改正とか、そういうようなものもみれば、問題であるということは分かるんですけども、今のような、外交だったら強いアメリカに近づけばいい。それから国内政治だったら、その時々の権力者に擦り寄ればいい。

そういうような空気があって、当局はちょっと甘く見てる。そしてまた、国民のほうも甘く見てるのを許してる。こういうようなところがあるんじゃないでしょうかね」

鈴木「国民に対してのお叱りということですね」

孫崎「ええ。やっぱり騙すほうは悪いんですけど、我々はやっぱり騙されるという選択をしてると思うんですよ。真実というか、それをちょっと見れば見えるんだけれども、騙される。なぜ騙されたいかというと、真実を見るということは、権力というか、中心部から離れるというその選択を取るということですよね」

鈴木「距離を置くっていうんですかね」

孫崎「距離を置かされる。だから、その距離を置かされるという状況は嫌だということで、あえて騙され続ける」

鈴木「ああ、なるほどなー。ちょっと私も反省するところがありまして。んん、そうか。天木さんはこの主権回復の日って何なんですかね?」

天木直人氏「孫崎さんのおっしゃるとおり、ブラックジョークなんですね。だいたい、孫崎さんの言われることとほとんど同じですから、私はあえて今日は補足的に他のことを言いますけども、まず、少しでも歴史を知り、そしてサンフランシスコ条約、安保条約を知れば、いかに日本が戦後70年、主権がないか分かるんですよ。
 
ですから、まさにこの主権回復の日を言い出した時に、私はある意味で良かったと。これで、何も知らない日本人が勉強して、初めて気がつくから、むしろ歓迎したいと、半分冗談でそう言ったんですけども。

私はしかし、それに加えて、安倍さん、本当に大きな間違いをしたなと思うのは、1つは、現にそれは表面化している沖縄の屈辱の日が、この式典に重なるわけですから、沖縄を怒らせたわけですよ。私は2日前に、沖縄の集会に行った時に、本当に沖縄は怒ってるんですよね。

そして、私は1週間ほど前に、大田前知事に会いに行ったんですけども、その時、大田知事もはっきりと私が『今の安倍政権をどう見てますか?』って言った時に『安倍さんは戦争をする気だな』と。『こう思わざるをえない』と。それから2つ目に『今年は沖縄にとって最悪の年になりそうだ』と、こう彼は言うんですね。

私はなぜ、ただでさえ普天間、辺野古強行移転したり、オスプレイしたりして、沖縄のご理解をいただかなくちゃいかんときに、またこの主権回復の日で怒らせたのか。これが解せないんですよ。

それから、一番私が言いたいのは、私は天皇制には特別な思いを持ってる人間ではないんですけれども、しかし歴史を見れば、この主権回復の日、すなわちサンフランシスコ条約を結んで安保条約を結んだ日が、どういう日かと。

これはタブーですから、これはあんまり言いませんけども、昭和天皇と今上天皇が共に深く関与されている問題があるわけですよ。つまり、昭和天皇は、アメリカに行く前に沖縄に行きたかったと。だけども、順序が逆で、そして沖縄に行きたくても病気になられて、ついに行かずに終わられたと。

そして、今上天皇は、その昭和天皇の負の遺産を一手に引き受けて、おそらく日本国民の誰よりも沖縄の痛みを感じた天皇だと思うんですよ。二人の天皇を悲しませるような式典を安倍さんはやろうとしてるわけですよね。しかもその安倍さんというのは、いわゆる愛国保守ですから、天皇陛下を悲しませるようなことというのは、絶対できないはずなんですよね。

だから、私は、安倍さんに聞きたいんだけども、あなた、どういう思いでこんなことを急にやることにしたのかということですよ。もうそれだけですよね、私が言いたいのは」

鈴木「今、天木さんがちょっとおっしゃった、今こちら、スタッフが用意してくれたんですが、天木さんの話で、私、なるほどなと思った逆説というか、パラドックスというか、つまり、この回復の日をやってよかったと。それはなぜかというと、歴史を学ぶいいきっかけになったじゃないかという事なんだけど。
20130426162548.jpg 
これ孫崎さん『戦後処理をめぐる』ということで表を用意したんですが、学ぶという。コレはもともとおかしいと、間違ってるというのはどこをポイントに流れのなかで見ていけばいいんですか?」

孫崎「一番見て欲しいのは、やっぱりこの安保条約の調印ですよね。サンフランシスコ条約はやりましたよね。それと同時に、日米安保条約が調印されてますね。この日米安保条約というものが、いったいどういう性格を持っているかということだと思うんです。それで、これはサンフランシスコ講和条約をするときに、アメリカは自分の軍隊を置きたいと。それで日米安保条約を結んだわけですね。

その時に、米国側ではどのような形で安保条約を結ぶかということで、その時アメリカの代表団の長であったダレス。彼がこう言ったのは『我々が望むだけの軍隊を望む場所に望む期間だけ駐留させる権利を確保する』

だから、この安保条約というのは、安保条約とこれを補完する意味で、当時は日米行政協定。現在は地位協定なんですけども、それは、米国側が望むだけの軍隊を望む場所に望む期間だけ駐留させることを約束したものだと。

そうすると、今世界を見渡しても、こんなような形で、外国の軍隊がいるような国っていうのはほとんどないんですよ。そうすると、先ほど言ったように、外国の軍隊がいて、首都圏の上空ですら、日本が自由に使えないんですよ」

鈴木「横田基地がありますからね」

孫崎「そう。こんなような状況になってる国っていうのを世界中で探してみてください。ないですよ。それをさっき言ったように、主権回復した日ということで祝おうというんだから、よほど現状を知らないか。よほど感覚が麻痺してる?ということで、ちょっとびっくりですね」

鈴木「なるほどね。天木さん、その歴史を学ぶ生き方として、今ちょっと孫崎さんにポイントを押さえていただいたんですけども、天木さんはこの流れのなかでどこがポイントになると?」

天木「やっぱりサンフランシスコ条約、それからポツダム宣言、そして安保条約ですね。つまり、知識においては孫崎さんがもうはるかに詳しいわけですけども、あえて補足しますと、ポツダム宣言もサンフランシスコ条約も、対等な国家同士の約束を前提にしてるんですね。そして、ポツダム宣言は、国際法にしたがって、占領が終われば、90日以内に軍隊は撤収すると。こういうのがあるわけですよ。

ですから、サンフランシスコ条約が発行すれば、当然、その軍隊は撤退しなくちゃいかん。これはもう国際法に従ってなんですけども、まさしくそのために、同じ日に安保条約を結んだわけですよ。つまり、占領軍から今で言う在日米軍、駐留軍ですよね。それに切り替わることを想定してたわけですね。

そして、サンフランシスコ条約というのは、本格交渉が始まったのは、51年の1月ですよね。そして、ちょうど同じ時に安保条約も同時並行的に交渉されてるんですよね。その時の、我々の先輩の交渉過程を断片的に私も勉強したんですけども、もういかにその時の吉田茂首相以下、我が先輩たちはアメリカとの関係を対等にしようと。

つまり、占領下ですから、もちろん対等ということはありえないんですけども、それでも、できるだけ対等な条約にしようと黒雨したわけですよ。ですから、そういうことを考えると、このサンフランシスコ講和条約発行の日というのはいかに主権回復を目指して、そして果たせなかった、その歴史なんですよね。

ですから、それを少しでも知ってれば、こんな式典をあえて祝おうなんてことはありえないですよね。ですから、私があえて歓迎すると言ったのは、おそらくもう一度みんな勉強し直そうじゃないかと言ってるとしか思えないわけですよ」

鈴木「孫崎さん、今のお話、ちょっと補足があればお願いします。ぜひ」

孫崎「そうですね。それから、これは日米関係と違うわけですけども、日本はポツダム宣言を受諾しました。それから、サンフランシスコ講和条約を受諾しました。たぶん、多くの日本人は、ポツダム宣言やサンフランシスコ条約は、基本的に守っていこうということを考えてますよね。ところが、内容は何も知らないんですよ」

鈴木「ほー。知らないというのは?」

孫崎「例えば、領土問題に行きますと、ポツダム宣言。ポツダム宣言で日本は領土問題で約束してるんです。じゃあ、この領土問題で約束したのはいったいどういう内容か。私、講演で色んな所に行くんです。200人ぐらいいると、知ってる人は2人か3人。

何を言ってるかというと、日本の主権は、本州、四国、九州、北海道とする。その他の島々は連合国が決めるものに局限する。これを約束してるんですよね」

鈴木「そうすると、もちろん沖縄も入らないし、北方4島も入らないと?」

孫崎「北方4島はもちろん入りません。北方4島という言葉は、ちょっと難しくて、いわゆる千島ですね。千島は入らない。国後、択捉は千島。歯舞、色丹というのは北海道ですから、そもそも歴史的にも地理的にもちょっと違うんですよね。だから、ちょっとね」

鈴木「沖縄は入らない」

孫崎「沖縄の話はあとで日米で話し合って取り戻すわけですけど」

鈴木「金子さん、ちょっと補足してください。ぜひ」

BS11金子「そうですね。今、否定的な話が出ましたけども、むしろ自民党、あるいは永田町のなかでは、日米講和は吉田さんと。日ソ交渉は鳩山さんと。10年経ったら竹下さんというぐらいの、昔、竹下さんを謳ったぐらいで、要するに、日本の総理の果たした輝かしい業績ということになってるわけですよ。

そのなかで、ところが、このサンフランシスコ条約を調印して代表団が帰ってきて、担当課長が外務省の職員を集めて説明をしたと。その時に、その説明が終わった時に、ある外務省の職員が、手を挙げて『質問』と言ったと。

『このサンフランシスコ条約は、これは良かろう』と。戦争はおしまいですという条約ですから、いつかはおしまいにならなきゃいけないのは、それは良いと。『しかし、この日米安保は、これはいったいなんだ』と。『こんなとんでもないものを結んできて、きさま!それでもお前は日本人か!』と言った人がいたと。

それを聞いて、その年に外務省を入省した人が、あ、外務省にもこういう人がいるんだと思ったということを聞いたんですけども、そのように、外務省にもはじめから、日米安保とサンフランシスコ条約の評価というのは別なんですね。ですから、天木さんがおっしゃったみたいに、いかにスマートに負けるかという。

ともかく戦争を終わらせるというところに重点を置いてみれば、サンフランシスコ条約は、それは良かった。だけど、これは一方で主権を日米安保によって失うという対価をつけてるんですね。その部分を隠してしまえば非常にいいんですけども、その当時から外務省のなかにも2つの流れの人たちがいて、これを評価する人たちと違う人たちに分かれてるということ」

天木「今の話は、私も最近知ったんですよ。孫崎さん、知ってました?」

孫崎「いやいや」

天木「私も知らなかった。つまり、それほどタブーなんですよ。つまり、講和条約と安保条約を結んで帰ってきたときに、西村っていう条約局長が、省員の前で説明したんですよ。その時に、省員の一人がずっと背中を向けて聞いていて、いきなり『これは売国的な条約だから、自分は反対する!』って言ったっていうんですよ。それを私はごく最近外務省の大先輩から聞いて、全く知らなかったです。孫崎さんも知らなかったでしょ?」

孫崎「誰かから伝え聞きましたけど」

天木「だから、そういう事実がやっぱりあるんですよね。安保条約の歴史には」

鈴木「ほお。このサンフランシスコ講和条約の主な内容というのをちょっとまとめたんですけど。これをちょっと孫崎さん、5つあるんですが、どれがいったいなんで、どう問題なのか」
20130426211108.jpg 
孫崎「私はさっき天木さんが説明していただいたように、ソ連をやっていたんですよね。そういう意味で、この千島列島。これの日本が放棄すると」

山田アナ「千島列島と南樺太と台湾と澎湖諸島の破棄ということですね」

孫崎「それで、この千島列島は、これもほとんど日本の方は知っていないんですけども、吉田首相は、このサンフランシスコ条約を結ぶ前の日に『国後、択捉は、南千島である』と言ってるんです」

鈴木「はーはーはー。南をつけた千島と」

孫崎「ということだから、我々の首相ですよね。我々の首相は国際会議で、国後、択捉は南千島であるということを言って、ここで千島列島を放棄したんです。だから、そういうような、今たぶん、このような説明をすると、聞いておいでになる方で、これを知ってる人、たぶん100人いたらこれも2人ぐらいしか知らないですよね。でもそれは事実ですから。みなさん、もし疑い深かったら、吉田首相の演説というのを見てください」

鈴木「天木さん、V2あるんですが、これはどこがどう」

天木「私は沖縄、小笠原諸島の信託統治。これなんですね。これもまたごく最近知ったので、私は常に最近知ってばっかりなんですけども、おどろくべき話を聞いたんですけども、沖縄の主権を回復する日という集会があったときに、ある大学教授がゲスト・スピーカーで『みなさん、知ってますか?』と。

サンフランシスコ講和条約の第三条なんですね。第三条に、沖縄、その他の島々をアメリカが信託統治すると。こういう条項があるんです。正確に言うと、アメリカが信託統治に置く提案をすることを日本は反対しないと。認めると。これがあって、問題はその次なんですよ。二番目の文章に、その間、つまりアメリカが信託統治に置くまでの間は、沖縄、小笠原などそういった島々をアメリカが自由に統治するという文言があって」

鈴木「自由に?」

天木「言葉は自由にじゃないんですけども、好きなようにということですよね。問題は、その先生が言いたかったことは、普通だったら、その2つの文章を読むと、アメリカが一年以内に国連に提案して、そして国連の決議で、アメリカの信託統治が認められて、信託統治支配をするということを誰でもそう思うと。

ところが、アメリカは意図的に1回も提案しようとすることせずに、71年か2年に返還される時まで、沖縄を自由に統治してきたわけですよ。そして、まさにアメリカのつけ目はそれにあって、それに対して、日本政府はただの一度も信託統治以下に置くことをしてくれとは言わなかったと。つまり、沖縄にとっての屈辱の日というのは、沖縄が、日本の憲法でもない。かと言ってアメリカの憲法でもない。つまり、アメリカの統治下に置くというのはなにもアメリカが沖縄をアメリカの州と同じように、アメリカの憲法に服するとか毛頭考えてませんから」
20130426161709.jpg 
鈴木「信託統治してこなかったんだから。ほったらかして来たんだから」

天木「信託統治は、国際法で、国連の制度ですから、国連憲章にちゃんと信託統治ってこう妹紅がありますから。つまり、国連の統治下に置かれるわけですよ。アメリカが勝手に統治出来ないわけですよね。だから、沖縄というのは結局、そのサンフランシスコ講和条約を発効した4月28日から、沖縄返還までの間、20年近く、要するに無法状態だったということですよ。これが、沖縄にとっての最大の屈辱だったと」

鈴木「要するに信託統治下でもない。もちろん、国でも地域でもない」

天木「そして、アメリカの憲法に保障されたアメリカの支配でもない。要するに、アメリカの軍のまったくの統治だったということですよ」

鈴木「でも、もちろん日本でもないと」

天木「もちろん日本でもないわけですよね。アメリカに、(日本から)切り離しちゃったわけですから」

鈴木「なんでほったらかしてき。そこには何かしらの、やっぱり意図があるわけですね」

天木「アメリカの意図ははっきりしてますよね。アメリカが自由に使うと。要するに占領するわけですよね。日本はあえてそれに対して文句言わなかったということですよ。ですから、まさに切り捨てられたというのは、そういう意味でもあるんですよね」
20130426161527.jpg 
鈴木「これ、孫崎さん。5つ目のところに、とうぜん講和条約の中では日本の主権回復っていうのがあるわけですね。でも、今の天木さんの話を伺うと、それは日本の主権回復かもしれないが、沖縄は全く逆に放置されたというか、放り出されたような矛盾ということに」

孫崎「いや、これは取り引きがあって、もう少し微妙な話をしていきますと、寺崎という天皇陛下の通訳をやっていた人。これを通じて、沖縄を数十年間、アメリカに貸してあげてもいいよというメッセージが伝わってる。これが天皇メッセージと言われてるわけですよね。だから、日本の独立と引き換えに、日本の統治の中心部が沖縄をアメリカの自由にしていいよというような形でコミットしたと。

これは、外交文書みたいな形で、米国から発掘されてますから、沖縄の人はみんな知ってます。よく」

鈴木「へえええ。文書あるんですね」

孫崎「あります。これは非常に、今不幸なことは、沖縄において常識になってることが、日本本土ではほとんど知られてないということですよね。だから、今言ったような形で、日本が主権を回復する。しかし、その前には、天皇陛下が、沖縄はしばらくアメリカが使っていいよということを言ったという、そういうような物があると言われてますから。だから、そういう意味では、自分たちの犠牲のうえに日本の主権が回復されたと、このように沖縄の方は思ってると思います」

山田「あまりそういう話を私たちのところには聞こえてこないですよね。主権回復の日の式典が開かれるという、そういう話題ばかりで」

鈴木「金子さん、このいまお二人が指摘されているこの矛盾を今回、主催をする政府ですよね。ここはどういうふうに抗弁というとあれだけれども、説明を。どういうふうに」

金子「私は、もう考えれば考えるほど、論理整合性がない。これは外交問題でもあるんですよ。それはなぜかというと、そこで破棄した領土が書いてありますよね。それは、そこの破棄した領土のうちの、沖縄、小笠原以外、帰属先が決まってないんです。どこのものだか。

ですから、それが台湾もいまどこの国のものだか決まってないという形で、これが尖閣諸島問題のトラブルの根本になってるわけですよね。ですから、琉球、小笠原、それについては、アメリカの信託統治ということが明記されてますが、それ以外、これ以外に書いてあるのは、南沙諸島もそうでしょ。西沙諸島も日本が放棄したんですよ。それの行き先が誰のものって決まってない。

だから、今フィリピンだ、ベトナムだ、中国だと争ってますよね。だから全ての、今起きている島争いの根本のところにある問題。なぜそうなったかというと、実は朝鮮戦争が入っちゃったんですよね。そのために、朝鮮戦争が起きたため、アメリカがそこをどうしても自分の軍事的な管制下に置かなきゃいけないと。

特に台湾ですね。これをほっとくと中国に取られちゃうと。共産党中国に取られるというんで、ここも全部、要するに米軍のナショナル・インタレストの線を引いたんですね。これはアチソンラインというラインがありますけども、その線に沿って、実は今までの中国が取り戻す権利があるという台湾を含めて、これはペンディング(保留)してるんですよ。未だにペンディングになってるんです」

鈴木「これはちょっとそっちの見せてもらえますか?金子さんね、ごめんなさい、金子さんに聞くのもあれかもしれないけど。先ほどサンフランシスコ講和条約の、これ中国が入ってなかった。これちょっと実は話が逸れるのか、それとも本筋なのか、別としても。こういうことがサンフランシスコ講和条約というのは、招待されなかった中国があって、結局、なんかこの問題が今もずっと尾を引いて、そういう意味では、講和会議っていったいなんだったんだろうなっていう」

金子「だから、その中国というのは中華民国でしょ?中華民国を呼ばなかったんです。なぜかというと、カイロ会談で、中華民国に琉球を返すとルーズベルトが約束してるんですよね。それで」

鈴木「琉球というのは要するに」

金子「沖縄ですよ。そうすると、台湾も当然ながら蒋介石に戻すという話になっていたのが、もし蒋介石を呼んじゃったら、台湾は中国のものだ、琉球は中国のものだっていうことになりますよね。ところが、その蒋介石政権がもうふらふらですから、それで毛沢東にとられちゃったら、沖縄も失うし、台湾も失ったら、アメリカはもう太平洋の軍事的な影響力がなくなるでしょ。それで、ともかく、蒋介石を呼ぶなと言って呼んでないんですよね」

鈴木「へえ。いやあああ、なるほどね。はい、分かりました。(編集点)サンフランシスコ講和条約、それから日米安保条約。そして地位協定。この3つがどう絡んでるか。そしてそれをしっかり理解しなければ、この主権の日がどこが問題かというのがわからない。もう、こういうことなんですけど、もうお二人に、最後ちょっと言いたいこと、ぜひ言っていただきたいと思います」

孫崎「はい。まあ色んなところがあるんですけど、一番大きいのは、私は防衛分担金の負担というそこをお話してみたいと思いますね」

鈴木「地位協定のね。はい」

孫崎「ここは地位協定の24条の2。日本は払わなくていいと書いてあるんですよ。米軍の経費は。基本的に」

鈴木「ほお。払ってなくないでしょ。だって」

孫崎「それで、思いやり予算という。義務じゃないから、思いやり。それがいつの間にかめちゃくちゃ増えちゃう。それで、アメリカの経費の73%ぐらいを日本が負担してるんですよね。だから、それは、本当は地位協定を、まだ地位協定っていうのはひどいですよ。地位協定がひどいんだけれども、少なくともこの地位協定の書いてあることをちゃんとやれば、防衛分担金なんて払わなくたっていいんですよ」

山田「そー・・ですか」

鈴木「はあああああああああ。どうぞ」

天木「今の話は非常に面白くて、まだからくりがありまして、アメリカはおそらく最終的には、全部日本に返すと。返すけど使うと。つまり持ってると自分たちが負担して直さんといかんわけですよ。そのお金が、今まで日本が思いやりでやってたんだけど、それで文句言われてしゃらくさいから、返してやると。

その代わり使わせろと。その代わり、お前ら全部金払えよと。だから、いずれ基地は返すけど、基地は全部俺たちが使うと。そういう事態がきますよね。ですから、いずれにしても、それは1つのエピソードですけども。

例えば、いかにこのサンフランシスコ講和条約と言えども従属的だったかということの一つの例として、あの条約には日本語の正文はないんですよ」

山田「ええええええええ」

天木「つまり、よく読むと条約ですね。戦勝国の言葉が正文になってるだけで、日本語のところは『正文』と一言だけ書いて、最後に付け足して、『In Japanese Language』となってるだけなんですよね。訳語がつけてあると。国際条約が、しかも日本の主権が認められた条約がこんな状態なんですよね。

それは今日まで続いていて、例えば2005年の孫崎さんが書いた、小泉さんが結んだ新しい日米同盟の変革の共同声明は、正文が日本語がないんですよ。ですから、ことほとさように、それはどういうことかというと、解釈を勝手にアメリカが出来るわけだけど、日本語は解釈できないということなんですよ。

ですから、アメリカの言いなりということですよね。そういうようなことを考えても、主権回復の日をあえてここで取り上げるという趣旨が私はどう考えてももう一回勉強し直せということを求めるために丁寧にされたのかなと、皮肉交じりに、そう言いたいと思うんですよね」

孫崎「(笑)いやいやいや、そんな善意はないと思うんですよね。だけど、国民の人はせっかくの機会だから、やっぱり勉強を。政府とかそういうようなものが言っていることが必ずしも正しいことじゃないんで。

情報というのは自分で探すとあるんですよね。だからもう、情報は自分で探す。自分で判断する。そういうような感じに、私はなっていくべきだと思います。この主権回復の日も、主権回復ということを政府が言って祝おうとしているけれども、実は、米軍というものを見れば、これは屈辱的な状況になっていると。これを学んでいただければありがたいと思います」

鈴木「なるほどね。情報はどうやって取ればいいですか?孫崎さんの本読めって話になるかもしれないけど」

孫崎「ありがとうございます(笑)」

鈴木「これ、やっぱりなかなか外交安全保障というのは、どうしても孫崎さんおっしゃったけど、感覚的には、私ももちろん取材してますけども、それでもやっぱりなかなか深いところに取材に入っていくのは非常に難しい。さっきもおっしゃったけど、タブーっておっしゃったけど、まあ非常に外務省の取材って壁が厚いんですよ。正直ね」

天木「厚いし公開しませんよね。情報公開法が出来ても。外務省は一番しないほうですから。かつて、私もおそらく孫崎さんもそうですけど、現職時代は知らないことがいっぱいあったんですよ。それで、もう止めてから必死になって勉強して知る部分もあるし、ひとから教えられる部分もあるし。

ですから知ることはそんな簡単じゃないわけですけど、みんなで知ったことを持ち寄って、そしてみんなで情報を共有すれば、それはもう大変な知識を得ることができますから、そういう意味で、政府の言ってることをそのまま聞き流すんじゃなくて、こういう番組も含めて、いろんな人の意見を聞くと。こういうことじゃないですかね」

鈴木「今日はサンフランシスコ講和条約のことすごく、取材者がいうのもなんですけど、勉強になったんですけど。だけど、これ、孫崎さん。安倍さん、これからどういうふうにこの安倍政権」

孫崎「非常に危ういですよ。中国との関係。やっぱり非常に難しい。しかし、向こうの動きをひどいことしてこないんじゃないかって余りにも当然視して、ちょっとそれは甘すぎるんじゃないでしょうかね」

鈴木「金子さんちょっと時間がありませんが」

金子「サンフランシスコ講和条約、この機会に、サンフランシスコ講和条約そのものをインターネットでも読んでみると、今の尖閣問題も、竹島問題も、実はここに端を発してるということが分かりますから」

鈴木「そうだったんですよねええええええええええ。わかりました。まああ、あの28日ということで、それなりに、またいろんな人たちが声を挙げたりもするかもしれませんけれども」

天木「ただ、28日は連休ですよね。ですから、式典祝って、しかも安倍さんはロシアに行きますよね。領土問題。ですからもうなんかどさくさに紛れてというか、あっさりと終わっちゃうんじゃないですか」




放送法http://www.houko.com/00/01/S25/132.HTM#s2
第4条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
1.公安及び善良な風俗を害しないこと。
2.政治的に公平であること。
3.報道は事実をまげないですること。
4.意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
NHKふれあいセンター(ナビダイヤル)0570-066-066
上記ナビダイヤルをご利用になれない場合は050-3786-5000へおかけください
受付時間:午前9時~午後10時(土・日・祝も受付)
FAX番号 03-5453-4000
メール→https://cgi2.nhk.or.jp/css/mailform/mail_form.cgi


クリック頂けると大変うれしいですブログランキング・にほんブログ村へTwitterボタン&いつもありがとうございますにほんブログ村 政治・社会問題
ツイッターまとめ部分は別のブログに移行しましたsekilalazowie twitter
勝手にご紹介岩上安身責任編集 ? IWJ Independent Web Journal
関連記事

ブログランキング参加中⇒にほんブログ村 政治ブログへ にほんブログ村 政治ブログへ


Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://threechords.blog134.fc2.com/tb.php/1939-03d0af27
該当の記事は見つかりませんでした。
光熱費