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『ニュースの深層8/2(火) ゲスト:アーサー・ビナード氏~「日本の原発・エネルギー論争とメディア」サマリー』~マスコミが色んな事を誤魔化したり、『平和利用』という言葉が罷り通ったり『安心です』『安全です』『風評被害です』『デマです』というような・・・/言葉が現実を表す道具として機能しなくなる/言葉がペテンの道具になり下がったら困る。嘘つきが罷り通ったら

ニュースの深層8/2(火)「日本の原発・エネルギー論争とメディア」サマリー

出演者:上杉隆(ジャーナリスト)
   :西谷祐紀子(アシスタント)
ゲスト:アーサー・ビナード




http://www.youtube.com/watch?v=ZlLYTuU75s8&feature=watch_response

上杉「―――原発事故について。現地に取材に入ったりされているので、その辺りからお話を。果たして日本はこの原発依存から脱却できるのか?日本のこのエネルギー論争、メディアなどあらゆるところからこの原発事故についてお話を頂きたいと思います」

アーサー「日本にとっても世界にとっても最大のテーマだと思います」

上杉「今日のトップニュース。10シーベルトを超える放射線量が検出されたというニュース。ミリやマイクロがつかない10シーベルト超え。またこの時期かという印象。
もともと3月の段階で、2号炉のピットの測定で1シーベルトを振り切れたと東電のペーパー発表。写真があり、作業員が測っていた。超えているということはどういうことなのか?1なのか、10なのか、100なのか、その先の数値がなぜ出ないのか?と突っ込んだ。
当時は1シーベルト以上計測する機械がないという返答。なぜかと聞いても津波で流されたと言う。作業員の健康調査も他の方も含めてやらなければいけないではないか?と聞いていたのが3月20日前後。
それから5カ月近く経ち、10シーベルト以上という数値。これは完全に隠されたというか、発表を遅らせただけではないか?測ってなかったんじゃないか?
今更ながら大手のメディアも書いているが、今書いているから大丈夫というわけではない。これまでの間、どれだけの作業員が、1万人を超えるような作業員が1時間ほどで即死に至るような状況の中、防護服をも通してしまうような環境をほっといて作業をさせていたということ。
人道的な見地から、3月11日以降の作業員全員の健康診断をなんとかきちんとやって頂きたいということを東電、政府、大手メディアにお願いする。
ただ、3月から100人を超える作業員の行方が分からなくなっていると問題。つまり誰がやったか分からないということが問題になっているが、その方たちの健康も心配であり、逆にテロとか起こす危険性もある。
もうひとつ。作業員2名が高濃度汚染水に足をつけて被曝したという情報のフォローアップが全然出てこない。
これも隠蔽といってもいい。
このうんざりするような状況をアーサーさんはどう思われますか?」

アーサー「上杉さんが3月20日に突っ込んで聞いて、その時は計測したら1シーベルトで振り切れて本当の値は分からなかった。でもそこに暫くいたら死に至るような値。4か月以上経ち、今度計測したら10シーベルトを振り切れたと。進歩したのはひとケタだけで何も状況は変わっていない」

上杉「【超】ですね」

アーサー「もしかして正確に測ったら100もあるかもしれない。そうなるとその周辺で作業する事は不可能。鉛の鎧と鉛の壁を作って、それを近づけていき、旧ソ連の石棺造りと同じことをやる以外ない。それをしても作業員は大量被曝する。測ろうと思えば機械はあるはず。把握するために計測しどうするかと決めないといけないのに測っていないということは意地悪く解釈すれば、本当の数値が出てしまうと作業が色々できなくなるからという―――」

上杉「専門家などによると事故の初期に出た燃料の粒子では?と分析」

アーサー「『ベント』と」

上杉「その時にはまず『ベント』を否定して安全ですと言った。そして、そういった高放射能が出る筈はないと官房長官並びに全員が否定した。ところがそういうことが結果として違った。
枝野官房長官はじめ政府は一回この過ちを認め、訂正し、東電や保安院も訂正し、大手メディアも結果として誤報を出しているわけなのでそれを修正することが急務。そのあとに、人間としての良心があれば対応すべき。

(中略)

今日のテーマである日本の原発・エネルギー論争とメディアという大きな括りで、アーサーさんは元からこの原発や放射能の問題にかなり長い間取り組んでいるんですよね」

アーサー「取り組んだというか、原爆を作って投下した国に生まれ育ったのでATOMICは良いことだ、ATOMICは第二次世界大戦を終わらせたというPRも含めて色々教わり、中学生の頃に少し疑問を持ち始めた」

上杉「アメリカの学校ではそういう風に教わる?」

アーサー「学校では喜ばしいことだとは言わない。でも、スーパーマーケットの駄菓子コーナーに行くと『Atomic Fire Ball』原爆の火の玉という飴玉があったりして今でも定番。
昔、『Count Basie』というジャズの大家が出したアルバムは『The Atomic Count Basie』といって原爆を歌っている訳ではないけどアルバムの表紙にキノコ雲の写真があったりした。『すげー』とか『かっこいい』という意味で『ATOMIC』が使われていた」


上杉「要は極端に否定的な意味では―――」

アーサー「本来は人類にとって最大の脅威なので否定的になるのは当然なのだが、アメリカではむしろPRして売り込んできた歴史があり、それに対して国民が疑問を持っている部分もあるがそこがかなり日本と違う。
日本は『平和利用』が徹底的に売り込まれ、国民が『原爆』と『原発』は違うんだというふうに騙されてしまった」


上杉「クリーンで安全。被曝についても『原爆』と『原発』の被ばくは字が違う。よく怒られた」

アーサー「でもどちらも安全じゃないし、どちらも同じ核分裂性物質を使っていて、『原爆』と『原発』の違いがあるとしたら器だけ。それから分裂のペース。一気にやるかゆっくり死の灰を作るかという。
原子炉そのものも『マンハッタン計画』で原爆を作るためにプルトニウムが必要なのでプルトニウムを作る製造装置としてウラン235を核分裂されてウラン238がプルトニウム239になって、というその原爆原料の製造機。
それを50年代に入り、アイゼンハワー政権が『平和利用』を打ち出し、それでパッケージを変えて売り込んだ。どうして売り込んだかというと、『平和利用』がないと『軍事利用』がヤバくなる。核廃絶の運動が高まると守りきれないから、それを誤魔化すために『平和利用』をでっち上げる。
そして日本が徹底的にそれでやられたので『原爆』と『原発』は違うというふうに思いこんでいる。
僕はそれを中学生の頃は見抜いてなくて―――」


上杉「それはいつぐらいの頃?その後にスリーマイルの事故とかあった。それは何才頃のこと?」

アーサー「12才」

上杉「それはアメリカの核に対する軍産複合体の政策などに変更はなかったのか?」

アーサー「PRの作戦の変更はあった。原発に関してひたすら守りに入った。とにかく維持しなきゃいけない。だから新しい原発の立地はそこで止まった。いまある104基のアメリカの原発は全部それ以前に決まっていたもの、あるいは出来たもの。とにかく維持して転がしていれば軍事利用を守ることが出来るだろうと。寧ろ、フランスとか日本に積極的に進める役割を押し付けた。だから今アメリカ国内で原発を作れる企業はひとつもない。
オバマ大統領も放射能が大好きみたいで原発推進。で、新しいのをやるんだと。彼が言ってアメリカ政府が僕らの税金を湯水のごとく使って作ったとしてもアメリカで作れる企業はひとつもない。


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http://www.youtube.com/watch?v=B5Z-ai06c7I&feature=watch_response

だから原発を作ろうと思ったらフランスと日本に頼んで作らせる。昔はGEが作って日本に運んでくるやり方だったけど、今は逆で、積極的にやらせる子分を育てた。その子分の一つが日本」

上杉「日本もベトナム含めて様々な国に輸出しようとしているし、これについては継続すると。フランスも当然、日本に輸出しているのもあるし、目に見えるところでそういう意味では半ば植民地的政策でもある」

アーサー「そう。まさに植民地的な政策。僕はそれを見抜いてなかったが広島に行って少し見方が変わった。『Atom Bomb』や『Nuclear Weapon』という言葉しか持っていなかったが、広島に行くと『ピカドン』という言葉がある。『ピカドン』は体験した側、落とされた側が作った言葉で、そこに生活していた側の人たちが実際に体験し被爆してそれを造語として作った。『ピカドン』という言葉が頭に入り心に入ると見方ががらりと変わる。それが一つのきっかけ。もうひとつは第五福竜丸事件」

上杉「ビキニ岩礁で第五福竜丸が被曝したという」

アーサー「僕の母国の国防総省が水爆実験を行って、広島型の原爆の1000倍の爆発力だったんだけど、その事件を絵本で語ることになった。ベン・シャーンという画家が素晴らしい絵を残したが、その絵は物語を語る形になっていなかったので構成して書くことになった。それで乗組員の方に直接聞いたりして調べた。調べていくうちに1954年とその前の53年が『平和利用』の始まりだった。
アイゼンハワー大統領が国連総会に行って『平和利用』の演説を行った。それは隠れ蓑として軍事利用を守るためにでっちあげられたんだけど、その直後、アイゼンハワー大統領の舌の根も乾かぬうちにビキニ岩礁で実験をやる。5発続けて。
それを調べていくうちにこの『平和利用』は全くのデタラメだ。これは世紀のペテンだということが段々見えてきた。
それが分かってくると日本の原発政策がどうなっているか、最初に誰が予算を組んだんだろうと調べていくと、中曽根康弘さんが、しかも2億3千5百万という金額。ウラン235にひっかけて」


上杉「あ、それがそうなんですか」

アーサー「そういうシャレたこともやって。だから全く余裕」

上杉「全く危機感とかはないわけですね」

アーサー「ないです。これからもう一党国家になると。一党国家はつまりは核保有国ということだと思うけれども、そういう歴史が見えてきた時に、やっと霧がかっていた『原爆』と『原発』、『核燃料』と『核兵器』の違いが実はそこはフィクション、虚構だということが分かった」

上杉「しかもそれは日本では完全にそこがマインドコントロール、洗脳されている国で、それが今にも繋がってくるけれども。
日本でそれを取材し調べて、今回の原発事故が起こるような背景というものがあったと?」

アーサー「もちろん」

上杉「日本の社会のどの部分が最大の問題だと思うか?」

アーサー「『軍事利用』と『平和利用』が別れていると核兵器廃絶を訴えながらも電力会社と仲良くして経済団体と仲良くして保守系政治家と仲良くしながら色んなことが出来る」

上杉「で、マスコミの広告に乗っかって」

アーサー「そう。無難に訴える事が出来る。そこはアメリカだったら、核兵器廃絶を訴えるのもちょっと差し支えがある。アメリカ国民はその『平和利用』に引っかかっている度合いが低い。だからその違いを見ながら自分も発言したり本を書いたりしているけれど、ちょっとでも原発の本質、原発の実体、核兵器と核燃料の繋がりに入ろうとするとみんな引いてしまう」

上杉「特に一番引いてはいけないジャーナリストが引きますよね」

アーサー「もう真っ先に逃げていなくなります」

上杉「言ってしまうと番組を下ろされたり」

アーサー「そう。だからいつもギリギリのところでしゃべったりする工夫がものすごく要る。本当のことを話すために色んな自分の実体験や何か物語を見つけて話すという」

上杉「遠回しに言わなくてはいけない。だけど本当のことを言ってはいけない」

アーサー「だけど、こういう風に本当のことを隠蔽していると絶対いつか壊れて噴き出してしまう。それが不気味に感じた」

上杉「今回もそう。これがいい例【10シーベルト超】。もう出さざるを得なくなったほど危機的状況にあると。そしてアーサーさんが言うように『ベント』で10シーベルトと専門家がいうけれど、あの時ベントは全く人体に影響のない放出だと言っていた。それがこんなに高濃度ということは―――」

アーサー「これだけの高濃度な放射能が本当にベントで出ていたとしたら、言ってみればもう燃料が噴き出しているような状態。ということはベントでとんでもないものを大量に出しているということになる。
今回のニュースでも、漏れているものが見つかったりすると必ず限定的に報道してそして毎回、『外部への影響はない』という言葉が出てくる」


上杉「過小報道」

アーサー「外部への影響はないって?もうそういう次元じゃない。福島第一原発1号炉2号炉3号炉は外部も内部もない。全部ざる」

上杉「今朝の朝日新聞のイラストを見るとこれは外部じゃなくて内部じゃないですか、朝日は(揶揄?)」

アーサー「外部も内部も、もう繋がっているじゃないですか。圧力容器も格納容器も全部ぶっ壊れて底も抜けて、2号機の建屋が辛うじて残っているから余計に溜まっていると言えるけど、雨が降ったら入るし、風が吹けば飛ぶしと」

上杉「そして地下水からも海に流れ出ている」

アーサー「毎日毎日大量に漏れているという状況なのに」

上杉「これを漏れていないとしているのは実は日本だけ。行程表の第一ステップが終わったということは漏れが止まったということなのだが、この時点で既に嘘じゃないかと。内部に閉じ込めているなら良いけれども、アーサーさんが言うように合理的に考えるとそうなる。しかし日本の場合はまだ外部と内部が遮断されているという世界で唯一の見解を持っている」

アーサー「しかも珍しいのは、それが日本特有の捉え方なので僕はそれを“節分報道”と呼んでいる。節分の日になると『鬼は外。福は内』とドアを開けて言ったりする。もうドアは開けっぱなしになっているのに『内は~外は~』と言っているけど、外も内もない。放射能汚染の鬼はあらゆるところにある」

上杉「放射能はもう世界中に飛んでいるのだが、そういう事実を伝えるメディアがあまりにもないというのは―――記者クラブの問題を言ってしまうとアーサーさんの出番が無くなってしまうので今日は言わないが―――
アメリカだとどうなのか?原子力の事故の時に安全です、クリーンですと言ったことはあるのか?」

アーサー「ひたすら隠します」

上杉「政府は隠すけど、メディアはどうなのか?」

アーサー「企業も隠す。メディアは、スリーマイル島の時は突っ込んでいく勇敢なジャーナリスト、学者もいてだいぶ(情報が)出たは出た。でもその後、人体への影響とか全て過小評価されて隠された。低線量の被ばくに関しては一貫してずっと広島と長崎も含めて情報が出ないように封じ込めるのが一つの国策になっている。
アメリカは104基あっていつ事故が起こってもおかしくない。うちの母が住んでいるところから30キロぐらいのところに全米でワースト5に入る原発があり、いつメルトダウンするかと心配でしょうがない。だけど、もし今この時点で起きたら、アメリカはたぶんごまかし方は違うけどメディアは必死になって隠そうとすると思う。ただ、日本みたいに安心ですとは・・・。その言葉はたぶん効き目がない。
再処理工場の長い歴史とかがあり、ああいう言葉はもう誰も相手にしないと思う。日本で起きている原発事故だからニューヨークタイムズがなかなか良い記事も書いている。日本で起きているからアメリカのメディアが書きやすいという側面もある」


上杉「これはニューヨークタイムズの中でも標語としてジャーナリスト用語ですけど『アフガニスタンルール』と。70年代のアフガニスタンのことは書きやすい。ところが自分の市の消防署の汚職とかは書きにくい。これは距離の問題」

アーサー「マンハッタンのすぐ近くにインディアンポイントという危ない原発がある。あれがメルトダウンするとマンハッタンに住めなくなるけど、それを書くのに勇気が要る。でも、福島は書ける。
『アフガニスタンルール』は有名な話なんだけど、あれは今は使えない言葉。だってアフガニスタンはソビエトが侵攻してソビエトが色々悪さをするから書きやすかった。今はアフガニスタンは書けない」


上杉「そうか。アメリカが―――」

アーサー「アメリカが当事者だから」

上杉「確かに教わったのはアフガン戦争の前だからそうですね」

アーサー「今は名前を変えなきゃ。福島ルール?」

上杉「ただ微妙なのはアメリカの会社が入っているということで」

アーサー「そう。GEがあれを作って、しかもGEのそっくり同じ原子炉が確か22,3基、今アメリカで稼働している。それを分かっている人達は今アメリカで止める運動を一生懸命やっている『Beyond Nuclear』が中心になっている。それだって、ニューヨークタイムズが突っ込んで書いたらもっと評価する」

上杉「アーサーさんはアメリカのメディアに厳しいけど、ただ日本のメディアはその評価の対象にもなっていないと思うが。
いま、視聴者の方も一番関心があるのは食べ物、飲み物。いま、肉牛の稲わらの汚染が言われているが、ただ放射能が牛肉だけにいくのか、稲わらだけにつくのか、という疑問がある。これについてはどうですか?海外からどう見られているのか?」

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http://www.youtube.com/watch?v=1oMWgooRc9k&feature=watch_response

アーサー「分かっている人は徹底して日本の食べ物を避けていると思う。それはドコ産ということじゃなくて。日本にいるとそれはもちろんできない。牛肉だけかというと絶対そういうことはなくて、全てに出ているんだけど、牛肉が割りと調べやすいし、調べざるを得ない側面もある。狂牛病の問題でトレーサビリティが進んだので、それで分かる。
ホテルでTVを見ていたらあるお母さんが子供を抱きながら『心配なのでやっぱり豚肉にしようと思う』と言ったのにちょっと唖然とした。別に危ないとは言わない。分からない。鶏肉も分からない。野菜も分からない。みんな等しく水も飲む。乳牛も家畜もみんなたくさん飲むし食べ物が外においてあったら必ず付いている。普通に考えたらもう避けられない。より安全なものを子供たちに提供する事を考える。それ以外のものは原発推進した人達、永田町の人達、兜町の人達など僕ら大人がどうやって食べるかという問題。それをやるには数値が必要。
安全とかいう暫定基準値なんてナンセンス。全部17日というメルトダウンの後に上げて、ウクライナの何倍とか何十倍とかいうとんでもない数値で決めてしまっているから、それより低いからといって安全ということはない」


上杉「このままでいくと日本だけが暫定基準値を(冗談で)10シーベルトまで安全ですと言いかねない(スベル)
スケープビーフという言葉を作ったが、肉だけに集中するなんてことはない」

アーサー「スケープビーフの前はスケープほうれん草だった。ようするに調べると出て、それが公表され、出荷停止になるとそこが全部背負わされてしまう。でも、僕らが日々食べている色んな品々はもう入っている」

上杉「人間も被曝しているし、人間だけ逃げる事も出来ない。食物連鎖が頂点に達する部分では今後もっとより多くの摂取が増えてくるだろうから気をつけなきゃいけないのだがそれを言うとだいたい大手メディアから反発を食らう。アーサーさんも第五福竜丸の件で調べていたと思うんですが、日本という海洋国家で魚の問題。福島原発から相当な高濃度の汚染水が漏れている。それが今後、国際的にも非常に大きな問題になってくる。
第五福竜丸のときに放射能マグロというのがあったが、あれはどういうことなのか?」

アーサー「当時は『原子マグロ』と呼ばれていた。第五福竜丸の船員が大量に放射能を浴びてそれが体内に入った。だから第五福竜丸の乗組員は内部被曝。獲った魚も放射能に汚染された。彼らはもし米軍に見つかったら証拠隠滅で撃沈されて消されたに違いないけども、久保山愛吉という凄い男がいて、爆発を見てすぐに『ピカ』だと察知して、ここから自分たちが生きて帰るにはどうするかという事を考え、無線を打つとすぐ傍受されてやられるので無線も打たずに黙って北に向かって漁労長の見崎吉男さんと相談しながらそこから去っていくんですよ」

上杉「瞬時の判断だったんですか?」

アーサー「他の乗組員に『他の船や飛行機が見えたら知らせろ』と。そしたら焼津に『俺達はここにいたんだ』という最後のメッセージを送る。来なかったら無線を打たないと。そういう危機的状況の中、彼らは死の灰を浴びながら2週間かけて焼津に戻り、そして死の灰のサンプルも瓶に採って、それを持って上京した」

上杉「自分たちが見つかったら完全に狙われて撃沈されると分かっていた」

アーサー「分かっていたし、自分たちが大変な状況に遭遇したのでそのサンプルも採って、それを持って上京し、御用じゃない学者に渡して、その学者が調べて水爆だということが分かった。死の灰の核生成物質で分かった」

上杉「それで日本の読売新聞ですか」

アーサー「そうです、3月16日の朝刊に読売新聞のスクープがあって、そこから放射能汚染が人類にとってもマグロにとってもどういうものなのかということが伝わって、そこから食の安全が大変な問題になる。原子マグロ。黒い雨が日本にも降ったので野菜も。太平洋全部に死の灰が降った。
ただ、今回の汚染のほうが深刻かもしれない。ずっと垂れ流しているから。それが食物連鎖に入って生体濃縮して、これからとてつもない値の大型の魚が日本各地、あるいは海外でもあがるようなことが一番心配」


上杉「生体濃縮というのは凄い。何億倍とかになってしまう」

CM

上杉「原子マグロは結局どう処分したのか?」

アーサー「写真とか見たりする限り、確か魚河岸の近くの埋め立て地に埋めたりしたと思う」

上杉「セシウムの半減期は30年。60年前だから2回。そうするとでもなくなるわけじゃないから。例えばプルトニウムだったら2万4千年だから全然まだ。残ってるなら大丈夫かなと」

アーサー「本当にどのぐらいの値だったかということを調べる意味があると思う。プルトニウムは飛ばないと御用学者がずっと言う」

上杉「プルトニウムは飛びません(ニヤニヤ)」

アーサー「重いからと」

上杉「私もプルトニウムは調べたんですが日本のプルトニウムは飛ばないんです(笑)」

アーサー「ああそういうことか。ちゃんと顕微鏡で見ると日の丸が付いているわけね(笑)」

上杉「プルトニウムは飛ばないという方が何人もいて、この間、池上彰さんとご一緒して『プルトニウムは飛ぶんですよね』と言ったら『飛ばない』と。『じゃあ今検出されたプルトニウムは何ですか?』と聞いたら『それは昔あった水爆とかで飛んできたんだ』と」

アーサー「水爆ね。核実験」

上杉「それは飛ぶらしいんです。アメリカのプルトニウムは飛ぶらしいです」

アーサー「水爆実験で世界中に巻いたんです、『死の灰』をまんべんなく。北極に行って氷をボーリングして取ってみると核実験の放射能汚染の層がきれいに出るんです。全部残ってる。そういうことをやったから世界中どこに行ってもプルトニウムはあるんだけど、福島第一原発はプルトニウムが特にたくさんあってMOX燃料が3号機にあってそれがとんでもない爆発をしたので僕は飛んでると思う。だけど僕は学者じゃない、詩人。だから飛ぶと言ってもなかなかみんな信じてくれない。でも飛んでるのは飛んでる、第五福竜丸でも。
ストロンチウム、セシウムを帯びた食物がある、鳥や虫も草も、というとんでもないことが1秒ごとに起きているという事がなかなかみんな実感していないところがある」


上杉「海外から見てると全然違うと思うがどうですか?」

アーサー「関心がうんと高いわけじゃなくて、今は毎日ドンとアメリカの新聞の一面に出る訳じゃない。アメリカのデフォルトの問題とか色々あるのでそんなに出ないが、出た記事には収束の目途が立っていないとかいう終わっていない問題として扱っている。
だけど日本にいるとさも行程表の通りに進んでいるかのような話になっていてそれは錯覚。毎日が3月12日のよう」


上杉「むしろ悪くなっている。その辺を全くマスメディアが伝えない。今回は特に(10シーベルトの記事を見せる)」

アーサー「これが特に示している。10シーベルトを超え測定不能に陥ったということが実はとても大事なことで、これを見て何も変わっていないし、むしろ深刻になっているかもしれないという事に思考回路が回っていれば認識できるはずなのだが」

上杉「麻痺しているというのと日本人は一億総洗脳化と言って、新聞・テレビが正しいと育てられているので、なかなか自分の考えを変えるという事は自分の人生そのものを否定する事になってしまう。特に年配の方は新聞が正しいという事で育っている。学校でも朝日新聞の天声人語などは出てきたりする。もちろん正しいことが多いが新聞が間違える事もある。それはどのものも同じではあるが、そのへんの洗脳が“悩ましい”」

アーサー「でもその辺が詩人の仕事かもしれない。もちろん、ジャーナリストがならなきゃいけないけど、詩人も言葉を使っているわけで、僕が言葉を組み立てて作る時は何か発見があって読者と共有しようとするから言葉を道具にして作る。
その道具である言葉と現実が繋がっていないと詩が作れない。
だけど、マスコミが色んな事を誤魔化したり、『平和利用』という言葉が罷り通ったり『安心です』『安全です』『風評被害です』『デマです』というような、本当のことを言っている人が核アレルギーで片づけられて、全くのでたらめを言っている人が名誉教授になったり大臣やったりするという」


上杉「NHKに出たり」

アーサー「それが僕の仕事にもろに影響してくる。言葉が現実を表す道具として機能しなくなる。よく『詩人なのになぜ政治の話をするのか?』とか『アメリカ人なのに反米ですか?』とか色んな事を言われる。
僕にとってはアメリカを愛しているし、日本を本当に愛しているけど、言葉がペテンの道具になり下がったら困る。嘘つきが罷り通ったら」


上杉「3.11以降、その嘘つきのほうが幅を利かせていたのだが、でも正しい方が最終的には残るのかなと。長い年月がかかるかもしれないけれど」

アーサー「僕は朝日ニュースター以外のテレビにはあまり希望を持っていない」

上杉「ありがとうございます」

アーサー「でも、広島の被爆者の方々や東京の下町のおっちゃんとか、青森のおじいちゃんとか色んなところで色んな人と話しているとみんな考えてるからそうしたところには変化を感じるので、ここで縮こまっている場合じゃない」


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